アート＆アーキテクチュア・ストアフロント Storefront for Art & Architecture　(1993) by スティーブン・ホール他　(Steven Holl, etc) ・ 外部と内部に新しい関係を作ったギャラリー。外壁自体が開いてアートとなる

ストアフロントは、スティーブン・ホール等が1993に作ったギャラリーである。 彼らは、中に入るとギャラリーで外は街路、そして両者が隔てられているという、 言ってみれば当たり前のこのギャラリーと外部の関係を崩したかった。 外部（街路）が中に入り込み、内部（ギャラリー）が外部に出てゆくという関係を築くために、 彼らはそれ自体がアートとなるような変則的な開口部を沢山作った。 閉めると写真のように完全に閉ざされて平面になるのだが、 これが開くと様々な面白い形となって街と内部（ギャラリー）の関係を作る。

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たまたま行ったとき閉まっていたから、残念ながらこれしか写真が無い。 開いている時を是非みたかったものである。 ちなみにこの「店」はものすごく奥行きが狭い。 正面左側なんて開口部を開け切れない位奥行きがないのである。 だから右側から中に入っても、恐らくごく僅かに品物や作品を置く場所があって、 あとは狭苦しいだけだろうと思う。 ホント、この正面の開閉のアイデアだけで出来ているような建物である。

スティーブン・ホールはニューヨークにオフィスを開いているが、 肝心のニューヨークにおける仕事が殆どない。 アイゼンマンも同じだ。 名の知られている建築家でもそういう人が結構いるようだ。 本当はみんなニューヨークで沢山仕事をしたいと思っているだろう。







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