プラザホテル
Plaza Hotel (1907)
by ヘンリー・J・ハーデンバーフ (Henry J. Hardenbergh)


同じ設計者のダコタアパートと類似したフランス城館風のデザイン。人々を魅了した。全米歴史的建造物に指定
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このお伽のお城のような建物は、 ダコタアパート と同じ設計者ハーデンバーフによるものである。 プラザホテルは大変著名なホテルで、 1985年5カ国蔵相会議で決定したプラザ合意のプラザとはこのプラザホテルの事である。 ダコタアパートといいこれといい、ハーデンバーフは高級なものが得意だったに違いない。 それもこのホテルのように、 フランスでルネサンス時代見られた急勾配屋根の城館のイメージを、 うまく取り上げて作るのが作風だったのだろう。

このデザインは当時から現在まで人々を魅了し続けている。 この建物は全米歴史的建造物に指定されている。 北側の部屋からのセントラルパークの眺望は絶景だという。 フランク・ロイド・ライトもこのホテルがお気に入りだったそうだ (尤も、眺望の為かホテルの作りの為かは知らないが)。

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折角だからもっと中を見ればよかったのだが、脇の入口から一目見ただけだった(写真4)。 ただ、見たかぎりではヨーロッパの伝統的インテリアに忠実な感じである。 ホテルが建った年代からしてもアールデコは未だ出ていなかった。 そう言えば、ニューヨークの建築でアールヌーヴォーは見たことがない。 この建物もアールヌーヴォーとは全く無縁である。 一途にフランス風(イギリス風?)の伝統を志向している。

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ダコタアパート に本物のフランス城館の写真を挙げているので参考にされたい。 本物の城館と比べて一番気になるのは、屋根面に穿たれた、あまりにも多いロフト窓である(特に北面。写真2)。 ダコタアパートでも書いたが、遠くから見ると、どうしてもあれが皮膚病の発疹に見える。 急勾配屋根を作ったは良いが、有効利用するには採光しなければならない。 従ってロフトには、ああいう「穴」がボツボツ開くんだけれど、あんなに沢山並ばなくても・・。 もうちょっと何とかならなかったのかなぁ・・。






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