マリン・ミッドランド銀行 Marine Midland Building (1967) by SOM (スキッドモア、オウイングス&メリル) (SOM)
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これは、 チェースマンハッタン銀行 と同様に、プラザ(公開空地)を市民に供し、芸術作品を置いて視覚的潤いをもたらそうとした例である。 正面に見えるのはイサム・ノグチ作の赤い「キューブ」である。 遠くから見ると自動車と混ざり合って見えて何だかよく分からないけれど、 近くで見ると建物の色(黒)と対照的な赤いオブジェがとても奇麗に映える。 プラザの大きさとオブジェの比率もちょうどこの位が良いのではないかという気がする。
ご覧の通り、黒いビルの表面の中にツライチのガラスが規則的にはめ込まれた、 なかなかカッコイイ正面である。 周囲の古いビルとのコントラストは計算し尽くされたものだろう。 SOMは1961年に チェースマンハッタン銀行 を建てたが、いかにもモダニズム的なファサードだった。 その後、都市的な洗練を加えていった結果がこのビルであろう。
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