チェースマンハッタン銀行 Chase Manhattan Bank (1961) by ゴードン・バンシャフト/SOM (スキッドモア、オウイングス&メリル) (Gordon Bunshaft/SOM)
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チェースマンハッタン銀行は、ウォール街から見ると少し北の外れたところにある。 このビルの特色の一つはモダニズム的な棟の配置であろう。 設計者は1952に レヴァーハウス によりモダニズムをニューヨークに紹介した、 SOMのゴードン・バンシャフトである。 基本的な構成は シーグラムビル と同様にモダニズムの考え方により、 道路側に広いプラザ(広場)を設け、残りの敷地に直方体のビルを建てている (とは言え敷地は単純な正方形ではなく、ビルも道路も入り組んでいる)。
ビルの1Fはピロティではないけれども、柱間を全面ガラスにして中にホールを設け、開放感を出している。 設計された時はゾーニング規制廃止前であったにもかかわらず、 広いオープンスペースを取って(つまり無償でパブリックに提供し)、 開放感に満ちた公共外部空間としての有効性をアピールしている。
プラザは単に視覚的に開放感を生むだけでなく、 人々に憩いや潤いをもたらす場所として計画された。 このプラザのサンクンガーデン部分にはイサム・ノグチの石庭風の造形があり(写真2)、 グランドレベルにはジャン・デュビュフェ作の「四本の樹木群」が置かれている。 シーグラムビル以来のこういうプラザを見てきたニューヨーク市当局は、 プラザが街にとって重要であるとの判断もあって、 1961年にゾーニング法を撤廃し容積規制に移ったのであった。
日本でも1965年にそれまでの31m規制が撤廃され容積率規制に移り、 公開空地を設けることによる容積率緩和の特例が施行されたが、 これはモダニズムがこういう実例を作った事と関係し合っているのである。
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2 拡大
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確かにこういったプラザは人々に視覚的開放感を与えたが、 しかしあまりにもオープン過ぎて、結局は人が憩う場所としてはうまく機能しなかった。 実際行ってみても何か立ち止まる場所にならない(写真3、4)。 ベンチはあるが坐ってど〜すんの?、てなよそよそしい感じがある。 そういった事の反省もあって、もっとこじんまりした囲われた場所に作られたのが、 例えば ペィリー公園 である。 更に、屋根を持つ開放的空間としてのアトリウムが作られた( フォード財団ビル 、 ワールド・ファイナンシャル・センター 、 IBMビル 参照)。
GreatBuildingsOnline では、確か、 チェースマンハッタン銀行のビル部分についても特徴なども解説されていたので、 興味ある方はご覧いただきたい。
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[参考]
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