IBMビル
IBM Building (1982)
by エドワード・ララビー・バーンズ (Edward Larrabee Barnes)


三角形平面のダイナミックなデザイン。竹林をモチーフにしたアトリウム
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IBMビルと トランプタワーAT&Tビル は、1980年代に入ってからのポストモダニズムビルを手短に見るのに都合よく集合している。 IBMビルは東南の角地に面して三角に建っていて、 残った三角部分はアトリウムとなっている(56丁目から入れるようになっている)。 オフィスとしてのIBM社の入口は東南角にあり、アトリウム部分はその反対側である。

東南のIBM社の入口は、建物の角を斜めに切り取っていて印象的である。 そこに小さな広場を作り、 マリン・ミッドランド銀行 みたいに黒いビルに赤系のオブジェを置いている。

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アトリウムとは屋内の吹抜けている開放的空間の事で、 フォード財団ビル 以来の憩いの場を作る手法である。 フォード財団ビルではビル内の吹抜け空間を意味するが (日本でビルのアトリウムというと殆どこのタイプだが)、 ワールド・ファイナンシャル・センターAT&Tビル とここIBMビルでは、 ビルの脇のスペースをガラス系の屋根で覆い、 植物を植えてアトリウムと称している。

周りを囲われこじんまりしていて、 雨風から守られながらテーブルでコーヒーが飲める。 人が実際に憩う場所としては、 モダニズム時代のプラザ(広場)よりすぐれていると言えるだろう。 蛇足を1つ述べると、アトリウム内に数羽の雀が右往左往していた。 一度入ると抜けられないのだろうか。






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[参考]
  • 「ニューヨーク摩天楼都市の建築を巡る」小林克弘著、丸善


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