マンハッタンを歩いていると、ふと何か異様な雰囲気を発散しているビルに 出会う事があります。そういう風景を楽しむのも、マンハッタン巡りの楽しみの一つでした。 ここではそのような中から数枚の写真を御紹介します。
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写真１は、ビルの合間に急にくたびれた姿があって、そこだけ違う世界に見えました。 写真２は写り方のせいもあって、茫洋としたお化けに見えますね。 この建物の側面には窓が集中した部分があって、それ以外に窓がありません。 あの窓のところはひょっとして大ホールになっているかも知れませんね。 想像をかきたてられます。
写真３は古めかしい上に、頂部が変った意匠に見えた建物です。 急にこういう建物に出会うと、ふっと茫漠とした気分を味わいます。 写真４は単なるキンキラキンの建物です。 写真５の教会正面は左右非対称で、向かって右の肩の部分が委縮して無くなったように見えます。 写真６は、おもちゃのお城みたいですね。頂部の飾り立てに異様な執念を感じます。
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写真７から９はソーホーにあって、今回の旅の中でも、私がいちばん異様な印象を受けたビルです （Broome Streetにあります）。 周囲を圧倒する大きさがあって、他と全く違う雰囲気を発散しています。 装飾の表情が大きく、何か異様な存在感が醸し出されています。 このただならぬ気配と比べると、 囲りにあるカーストアイアンビル（ ホーワウトビル 参照）が、何と言うか、とてもおとなしい「普通の良い子」に見えてしまいます。
このビルは普通の良い子ではありません。 行った日は曇りで、鬱蒼とした曇り空にこの建物が浮かぶ様は、まさに魔界に通じるビルという感じでした。 中に入ったらもう出られないのではないかと想像してしまいます（！）。
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ヘンな感じとか、異様な感じというのが、ご覧になっている皆さんに伝わったでしょうか。 写真と実物の違いもあるし、私の個人的な趣味がかなり入ってますから何とも言えませんが、 尋常な感じを逸脱した感じを抱かせる建物とでも言いましょうか、そういうのに私はかなり興味があるのです。
何もかもまっとうに見えるだけの都市というのは面白くありません。 きちんとした風景がある一方で、何か異様な風景があってこそ、 懐の深い不思議な魅力のある都市になるような気がします。 そういう意味では ウールワースビル なんかも独特の感じを発散していて好きです。
