ブルックリンハイツからの眺め
ブルックリンハイツからはマンハッタンが一望のもとに眺められます。 とは言っても主にロウアーマンハッタンが見えます。 方向は分かりますでしょうか、ロウアーマンハッタンを東から見ているのです。
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写真3がブルックリンブリッジです。 写真4,5,6は順に左から連続しています。 写真4の右には ワールドトレードセンター が見えますし、 写真5の中央には ウールワースビル が見えます。
みなさん、写真4を見て何をお感じになりますか。 私は、ポストモダニズム的なビルが何てつまらないんだろう、と痛感しました。 運動としてのポストモダニズムは、モダニズムの杓子定規なところを是正して、 もっと自由な発想に道を開いたわけで、 非常に評価すべき言いますか、重視すべきものでした。
しかしです、この写真の手前海岸沿いの幾つかのビルをみて下さい。 やたら色や線や形を強調して、結果として景観が面白くなってるでしょうか。 軽薄なだけです。その奥には古い時代やモダニズム時代のビルが建っていて、 そっちの方がずっと建物らしくて美しいと思います。 写真で見るとどう思われるか知りませんが、実際にこの場に立つとホントそう思います。
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勿論 ワールド・ファイナンシャル・センター のようなビルもあるし、 一概にポストモダニズムだから悪い、とは言えません。 しかし単なるマンハッタンの面汚しとしか思えないビルも沢山見かけました。 単に安易に色々なデザイン上の冒険をすればそれが面白いってわけじゃないですね。
思うに、ある建物を美しいと感じるという事と、 我々が無意識に「建物らしさ」と思っているものとは、 すごく重要な関係があるのだと思います。 そこを無視して、つまり建物らしいと感じる事の重要性を無視して、 単に安易なデザインを試行してみたポストモダニズムはみんなペケです (商業的ビルと割り切って作ってある面白いビルは許します)。
すっかりポストモダニズム批判になってしまって、折角のきれいな景色が台なしです。 こんな文章なんか気にせずに、写真だけご覧下さい。
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